2014年04月25日

大阪は本当にジャズ・デイにふさわしいのか? - The Japan Timesの記事を読んで



以下は次のThe Japan Timesの記事をJazz Up Japanが日本語訳したものである。

http://www.japantimes.co.jp/culture/2014/04/22/music/jazz-mecca-osaka-host-star-studded-global-concert/#.U1m1NIF_tQs



↓↓↓ Jazz Up Japanによる日本語訳始め ↓↓↓

題:「ジャズのメッカ」大阪が著名ミュージシャンが集う世界的なコンサートの舞台に

スティーブ・マクルア
The Japan Times特別寄稿
2014年4月22日

大阪と聞いて何が思い浮かぶであろう。おそらく、たこ焼き、阪神タイガース、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、奇抜なお笑い、現実的で飾らない人々、といったところだろか。

大阪はそこにジャズを付け加えたいのである。何と言っても大阪はユネスコによって第3回インターナショナル・ジャズ・デイ(IJD)の開催都市に選ばれるという快挙を成し遂げたのである。あの4月30日に全世界で祝うイベントだ。

「この日にふさわしい多くの名立たる都市の中から選ばれたことは、我々にとって大きな意義があります」と、大阪観光局の事務局長、Kunio Kanoは話す。「大阪の文化的な位置付けを再構築する我々の取り組みにおいて、素晴らしい機会です」

今年のIJD、昼間のイベントは、マスタークラス、討論会、即興演奏のワークショップ、教育プログラムで構成され、世界的なジャズミュージシャン、教育者、外交家が講師を務める。

討論の議題には、「Philosophy of Life Through Jazz(ジャズを通じて考える人生の哲学)」(講師:ウェイン・ショーター[サックス奏者])、「Jazz and Human Rights(ジャズと人権)」(講師:チャーリー・ガンス[ジャーナリスト]、ディー・ディー・ブリッジウォーター[ヴォーカリスト])、「Women in Jazz(ジャズと女性アーティスト)」(講師:秋吉敏子[ピアニスト/作曲家]、エスペランサ・スポルディング[ヴォーカリスト])などがある。

大阪城西の丸庭園で行われる夕刻の野外イベントには、ウェイン・ショーター、ディー・ディー・ブリッジウォーター、秋吉敏子、エスペランサ・スポルディングのほか、ユネスコ親善大使であるハービー・ハンコック、シーラ・E、ピート・エスコヴェード、レイラ・ハサウェイ、日野皓正、アール・クルー、マーカス・ミラー、T.S.モンク、ジョン・スコフィールド、ルー・タバキンなどが出演する。

このコンサートは、ユネスコ、米国務省、セロニアス・モンク・インスティテュート・オブ・ジャズの各ウェブサイトでライブ中継される。

「IJDのメイン・イベントが大阪で開催されることに興奮しています」とハービー・ハンコックが電子メールで答えている。「大阪とジャズの関わりは歴史が長い。私は、最近まで、そのことについて知りませんでした」

ユネスコのウェブサイトで、大阪は1920年代の初期から半ばまで日本における「ジャズのメッカ」として知られていた、と紹介されている。

「大阪はインターナショナル・ジャズ・デイ・グローバル・ホスト・シティとして理想的な選出です」とそのウェブサイトに書かれている。「大阪における初期のジャズ界では、作曲家の服部良一や、ルイス・アームストロングに『日本のサッチモ』というあだ名を付けられたトランペッターの南里文雄などの人物が挙げられます」

ハービー・ハンコックは、日本は第二の故郷のようだと話している。

「私は日本にどの国よりも多く演奏に訪れています。ジャズに対する思い入れが日本は目を見張るものがあり、特に関西は私にとって身近に感じます。まさにダイナミックで闘志にみなぎり、頂点を目指し戦って勝ち取る精神にあふれています」

アメリカのキーボード奏者/作曲家/アレンジャーであるジョン・ビーズリーは、今年のIJDで音楽ディレクターを務める。彼は日本のジャズファンに対するハービー・ハンコックの高い評価を支持している。

「日本は、私が演奏に訪れるのが好きな国のひとつです」とジョン・ビーズリーは話す。「聴衆は非常に熱心で、深く耳を傾けて音楽を聴くのです」

(協賛でユネスコとともにIJDを開催する)セロニアス・モンク・インスティテュート・オブ・ジャズの会長であるトム・カーターは、イベントが世界中に届くことを強調する。

「過去2回のインターナショナル・ジャズ・デイの祝賀はそれぞれ、195のユネスコ加盟国すべてにおいて、ジャズの演奏、教育、福祉計画、そしてマスコミの報道を通じ、10億を超える人々に届きました」とトム・カーターは声明で語っている。「これは驚くべき数字で、2014年はさらに多くの人が関わるでしょう」

ハービー・ハンコックは、人々の隔たりをジャズは乗り越えると言う。

「ジャズはいつも文化、宗教、国家、民族をつなげてきました。私が主に取り組んでいるのは、その違いについて真実や誤解を明らかにすることです。それは、平和をもたらす対話を始めるなかで行われるのです」

最近の例でいうと、ハービー・ハンコックが語るには、ヨルダンのシリア難民のためにジャズのイベントを主催したユネスコの役割がある。

「彼らは世界から関心が持たれなくつつありました。我々がジャズを届け、忘れられていないことを知ると、彼らは大変喜んでいました」

「IJDは世界中の各国で祝われます。内部抗争が起こっている国々でも、そしてジャズが知れていないと思われるようなところでも」とハービー・ハンコックは話す。「北朝鮮や、中東、南極に至るまで」

ユネスコの長官Irina Bokovaは、ジャズはユネスコの精神を具現化すると言う。「ジャズは人々を結び、平和、寛容、理解をもたらします」と彼女は声明で語る。「ジャズは明確な社会的変革のサウンドトラックです。それは、人種差別主義に立ち向かう戦いから民主主義を勝ち取る闘争へという変革です」

ジャズという普遍的な媒体を通じて世界的な平和と調和を希求する運動の推進という主催者の立派な目的を考えると、昼間のレクチャーやワークショップの参加予約をしたり夕刻のIJDコンサートのチケットを購入したりする大阪観光局のウェブサイト(http://www.ijd2014-osaka.jp/ )が日本語だけなのは不思議に思わざるを得ない。これは残念な手抜かりであることは、疑いようがない。


↑↑↑ Jazz Up Japanによる日本語訳終わり ↑↑↑

なお、以上の日本語訳はJazz Up Japanが独自に行ったものであり、必ずしも英語原文を一言一句正確に翻訳したものではない。また、本日本語訳に関して、The Japan Timesは一切指示をしたり編集を行ったりしていない。
タグ:ジャズ
posted by Jazz Up Japan at 10:39 2014年04月25日 JST | メディア | 更新情報をチェックする

2014年04月15日

日本の若手奏者不在のInternational Jazz Day 2014 in Osaka? - The Japan Timesの記事より


いまいち盛り上がりに欠けるInternational Jazz Day 2014 in Osakaであるが、The Japan Timesに取り上げられていたので紹介する。

題:「大阪で開催される偉大なジャズフェスティバルは日本の音楽シーンにおいて素晴らしいものになるであろう、日本の若手アーティストが参加するのなら」

Jazz Up Japan的結論:日本の若手ジャズミュージシャンの中で、誰をInternational Jazz Day 2014 in Osakaのコンサートで見てみたいであろうか。



以下は次のThe Japan Timesの記事をJazz Up Japanが日本語訳したものである。

http://www.japantimes.co.jp/culture/2014/04/08/music/osakas-giant-jazz-festival-could-be-great-for-local-acts-if-the-youngsters-get-involved/#.U0yCylV_tQt



↓↓↓ Jazz Up Japanによる日本語訳始め

題:「大阪で開催される偉大なジャズフェスティバルは日本の音楽シーンにおいて素晴らしいものになるであろう、日本の若手アーティストが参加するのなら」

ショーン・スミス
The Japan Times特別寄稿
2014年4月8日


2014年になり大阪が第3回インターナショナルジャズデイのグローバルホストシティに選ばれたとき、日本中のジャズファンが興奮した。

インターナショナルジャズデイの4月30日、ユネスコが主催しアメリカのセロニアス・モンク・インスティテュート・オブ・ジャズが協賛するメインイベント、オールスターグローバルコンサートが行われ、著名なジャズミュージシャンが参加する。

開催地に大阪が選ばれたのは日本で長年ジャズが親しまれてきたことが認識されていると捉えることができる。また、コンサートがインターネットでライブ中継されるため、日本のアーティストにとっては、より多くの人に聞いてもらえる絶好の機会である。

コンサートは大阪城西の丸庭園で行われる。目玉はキーボード奏者(でこのイベント担当のユネスコ親善大使)のハービー・ハンコックとサックス奏者のウェイン・ショーターという二人のビッグネームである。両者はともに50年以上の経歴を誇るベテランであり、彼らの音楽はジャズの歴史に多大な影響を及ぼしてきた言っても過言ではない。

コンサートに参加する日本のアーティストには、ピアニストで作曲家でもある秋吉敏子がいる。彼女はおおよそ70年のキャリアを有し、とりわけ世界的な有名なバークリー音楽院で学んだ最初の日本人ジャズミュージシャンとしてジャズの歴史では特筆される。

彼女とともに参加するのはトランペッターの日野皓正である。彼は1970年代半ば以降日本とニューヨークを活躍の舞台としている。ハードバップから始めてはいるが、長年にわたりフュージョン、アバンギャルド、ヒップホップもレコーディングに取り入れている。

また神戸生まれのピアニストである小曽根真も舞台に上がる。彼もバークリーの卒業で、過去30年にわたり国内外で賞賛を浴びてきた。また、秋吉敏子や日野皓正と同様、技術を磨くためにアメリカで多くの時間を過ごしている。オリジナル曲の演奏やレコーディングを行うだけでなく、国立音楽大学で教授としての肩書きも持つ。

この3人のミュージシャンは海外において日本のジャズに対する注目度を高める上で重要な役割を担ってきたことは間違いなく、インターナショナルジャズデイのイベントに参加することは不可欠である。

舞台を飾るオールスターには、長年ジャズの発展に寄与してきたアーティストだけでなく、これからのジャズを表現しつつある若手ミュージシャンも名を連ねている。グラミー賞を受賞しているベーシストでヴォーカリストのエスペランサ・スポルディングは、紹介するまでもなく、最近の作品で大きな成功を収めている。ソールフルなヴォーカリストであるグレゴリー・ポーターは、やはりグラミー賞を受賞しており、現在最もエキサイティングな新しい才能の一人として見られていると言えるだろう。今回参加すると、わずか1年ほどで3回目の来日となる。また、キーボード奏者のクリス・バワーズは、アルバム「Heroes + Misfits」をリリースしたばかりで、ヒップホップとインディーロックをツイストさせた彼独自のコンテンポラリーなジャズが特徴となっている作品である。

このコンサートでさまざまなスタイルと年代のミュージシャンがつどい演奏するのを見られることは素晴らしい。しかし、この記事執筆時点で、日本の若い才能が参加アーティストに挙げられておらず、選出に不足があるかのように思われないのはきわめて残念である。

現在、技術を磨き音楽の豊かな歴史についてさらに理解を深めるためにジャズを本格的に学ぶことは、若手ミュージシャンにとってほぼ不可欠である。そこで、秋吉敏子が長年キャリアを築いてきたように、アメリカに留学した日本のパフォーマーには、その活動が世界的に認められてきている者もいる。ピアニストの山中千尋や上原ひろみ、サクソフォニストの寺久保エレナ、トランペッターの黒田卓也などが、ジャズデイのイベントへの参加にふさわしい名前として思いつく例である。

オールスターコンサートの出演者にはまだ追加のアーティストがいると聞いており、日本の新しい世代のアーティストが参加することを期待している。インターナショナルジャズデイは、さまざまなコミュニティが集まり、ジャズや世界中におけるその影響力についてさらに学ぶために設定された。日本の才能がさらに加わることで、国際的な対話と、この盛大なイベントのミッションの中核である認知度向上がいっそう促進されることになる。

↑↑↑ Jazz Up Japanによる日本語訳終わり

なお、以上の日本語訳はJazz Up Japanが独自に行ったものであり、必ずしも英語原文を一言一句正確に翻訳したものではない。また、本日本語訳に関して、The Japan Timesは一切指示をしたり編集を行ったりしていない。


=↓= Jazz Up Japan的解説始め

確かに、日本の若手ミュージシャンに参加してほしいものである。どのアーティストを見てみたいであろうか。しかし、本当に気骨のある者は、既存の枠組みにとらわれない。

=↑= Jazz Up Japan的解説終わり



posted by Jazz Up Japan at 11:03 2014年04月15日 JST | メディア | 更新情報をチェックする

2014年04月12日

ジャズライブにクラブDJ? - The Japan Timesの記事より

The Japan Timesに興味深い記事があったので紹介したい。

題 -「新たなライブ形態が、これまでにない良い結果をもたらしている」

Jazz Up Japan的結論:クラブDJと一緒にライブしないまでも、今何か手を打たないと、近い将来、日本のジャズミュージシャンはライブと言えば介護施設での慰労演奏ばかりになる




以下は次のThe Japan Timesの記事をJazz Up Japanが日本語訳したものである。

http://www.japantimes.co.jp/culture/2014/03/11/music/new-acts-see-good-results-off-the-beaten-path/#.UyeiQ6h_tQs

↓↓↓ Jazz Up Japanによる日本語訳始め

題 -「新たなライブ形態が、これまでにない良い結果をもたらしている」

ショーン・スミス
The Japan Times特別寄稿
2014年3月11日


日本にはジャズのライブハウスが多数存在し、音楽好きも迷うほどである。

しかし、その閉鎖性は、ファンにとって居心地の良いものかもしれないが、ミュージシャンとっては新たなオーディエンスの獲得を阻むものである。

日本のジャズライブハウスは30人も入ればいっぱいになる小さなところが多く、大半が和気あいあいとした感じがしている。個人経営でマーケティングの予算もなく、聴衆は店の常連客かミュージシャンの追っかけである。

これでは、ミュージシャンは新譜のプロモーションも新たなファンの獲得も広がりを見せないであろう。

店側は大衆受けするスタンダード曲の演奏をミュージシャンに求め、悲しいかなジャズは年配向けの聞き心地の良い音楽ととらえられる一因となっている。

幸いにも、indigo jam unitやFox Capture Plan、bohemianvoodooなど、若者や気だけは若い人に訴えるパフォーマーがたくさん出てきている。

こうしたミュージシャンは、どのように新しいファンの心を掴んでいるのであろうか。 まず、主にオリジナル曲を演奏しており、スタンダードを鳴らすにしてもコンテンポラリーなアレンジをふんだんに施している。その結果、サウンドが新鮮で今風になり、これまでジャズに親しんでこなかった層にも届いている。

また、彼らの野心を理解しバックアップするレコード会社を取り込んだり、有名なクラブDJにイベントでフィーチャーし積極的にプロモートしてもらったりしていることもファン開拓の支えになっている。

それにも増して、どこでライブ演奏するのかが重要になっている。従来のライブハウスやフェスなどではなく、ロックやポップスと関連の深いイベントや会場に出演することによって、ダンスシーンなどからも新たな客層を呼んでいる。

このトレンドの気付いている大きな会場もあり、その新しい環境に合わせようとしている。

Blue Noteグループは、国内外のイキのいい若手アーティストともブッキングすることが増え、客の顔ぶれも変わってきている。

また、渋谷のJZ BratはDJを招いてクラブスタイルのイベントも催すようになっている。

しかし、従来のジャズクラブがイケていないというわけではなく、多くのミュージシャンにとって作品を発表したり、ほかでは演奏しないスタンダードを披露したりする場であることに変わりはない。

とはいうものの、日本のジャズアーティストは本当にファン層を広げたいのであれば、慣れ親しんだホームグラウンドから飛び出し、アウェーでもライブを行うことが必要になる。

↑↑↑ Jazz Up Japanによる日本語訳終わり

なお、以上の日本語訳はJazz Up Japanが独自に行ったものであり、必ずしも英語原文を一言一句正確に翻訳したものではない。また、本日本語訳に関して、The Japan Timesは一切指示をしたり編集を行ったりしていない。


=↓= Jazz Up Japan的解説始め

どうだろう、indigo jam unitやFox Capture Plan、bohemianvoodooが出てくるあたりまでは、ふんふん、と当方は読み進んでいた。

しかし、普段聞いているジャズミュージシャンが行うクラブDJとのコラボやロック、ポップスとのクロスオーバーは想像できるだろうか。

まあ、一足飛びには考えにくい。しかし、DJにはロックやポップス、ハウスばかりでなく、ジャズのジャンルもあるので、そこから入っていくのはありかもしれない。大阪で言うと茶屋町のAZULでOasis Radio http://www.oasis-radio.net/ のジャズDJであるJules Fultonが主催しているイベントなどである。

客は日本人以外にもたくさん来るので、そこでの演奏はファン拡大にはもってこいかもしれない。

ただ言えることは、日本で活動するジャズミュージシャンはこのまま手をこまねいていると、超高齢社会を迎える中、「ジャズは年配向けの聞き心地の良い音楽」というイメージを払拭できず、ライブと言えば高齢者介護施設での慰労演奏ばかりに招かれることになる。それはそれで立派なことではあるが。

=↑= Jazz Up Japan的解説終わり

posted by Jazz Up Japan at 21:25 2014年04月12日 JST | メディア | 更新情報をチェックする