2016年02月03日

ミュージシャンと付き合うための心得15箇条

『ミュージシャンと付き合うための心得15箇条』 なるものが "A Passion for Jazz!" というサイト (米国、カリフォルニア州、サンディエゴ) にあるので、訳してみた。




以下は "A Passion for Jazz!" に掲載されている次の内容を Jazz Up Japan が日本語訳したものである。

http://www.apassion4jazz.net/dating-musicians.html

なお、以下の日本語訳は Jazz Up Japan が独自に行ったものである。また、本日本語訳に関して、A Passion for Jazz! は指示をしたり編集を行ったり一切していない。

また、翻訳にあたり、ジャズギタリストの Jesse Forest 氏に多大な助言をいただいた。ここに心から謝意を表す。


さあ、あなたはどれだけ賛同できるであろうか。


『ミュージシャンと付き合うための心得15箇条』

- バンドのメンバーと付き合うための必須ガイド

1. バンドのマネージャーになろうとしてはいけない。仕事のことには首を突っ込まない。

2. 恋愛に関するアドバイスをバンド仲間に求めてはいけない。

3. 恋人のバンドのギグすべてに参加する義務はない。

4. ギグのブッキングのために 「特別な日」 がキャンセルされても文句を言ってはいけない。

5. 追っかけのファンと恋人が話しをしても嫉妬してはいけない。彼らはCDを買ったりお金を出して演奏を見に来てくれたりする人たちなのである。彼らの時間を楽しませてあげましょう。

6. 子供ができても彼らはミュージシャンをやめることはない。
[Jazz Up Japan 註] これは女性に向けて言っているのか、子供ができても彼氏をつなぎ止めておけない、と。

7. バンドのツアーに付いていってはいけない。負担になるだけである。

8. 恋人が仕事や付き合いで取り込んでいるときはギグの会場でつきまとってはいけない。

9. 呼ばれてもいないのにリハーサルに顔を出してはいけない。

10. すべての人が恋人のバンドを高く評価していると思い込んではいけない。

11. ギグ会場のバーでほかのバンドメンバーの彼女達とくっちゃべっていてはいけない。打ち上げまで我慢せよ。
[Jazz Up Japan 註] これも女性に向けて言っているのか、ギグ会場でガールズトークは控えなさい、と。

12. 歩く広告看板になってはいけない。Tシャツは構わないが、帽子をかぶったりパーカーを着たり、バンドのステッカーをお尻に貼ったりするのは少しやり過ぎかもしれない。

13. 恋人がツアー中に電話をかけてきた場合、いつ帰ってくるのかと文句を言ってはいけない。

14. けっして開演時間前にけんかを始めてはいけない。どんな問題も次の日まで待つことができる。

15. 恋人のバンドのヴォーカリストが歌っているとき、たとえその歌詞を知っていても、黙って口パクをしてはいけない。

以上

いかがであろうか。


posted by Jazz Up Japan at 09:55 2016年02月03日 JST | メディア | 更新情報をチェックする

2014年10月05日

理想的なライブハウスとは? - The Japan Timesの記事を読んで



以下は次のThe Japan Timesの記事をJazz Up Japanが日本語訳したものである。

"Live houses need to rethink their product if they want to attract customers
"

http://www.japantimes.co.jp/culture/2014/09/30/music/live-houses-need-to-rethink-their-product-if-they-want-to-attract-customers/#.VCu6jWd_v2s

なお、以下の日本語訳はJazz Up Japanが独自に自らの責任で行ったものであり、必ずしも英語原文を一言一句正確に翻訳したものではない。また、本日本語訳に関してThe Japan Timesは一切関与しておらず、指示をしたり編集を行ったりしていない。



↓↓↓ Jazz Up Japanによる日本語訳(始め) ↓↓↓

題: ライブハウスは客を引き付けたいのならやり方を考え直す必要がある

イアン・マーティン
The Japan Times特別寄稿
2014年9月30日

音楽の売上げが減少している昨今、バンドやアーティストはライブで稼ぐというのが自明の理になっている。だからこそ、アイルランドのバンドであるU2とアップルが、iTunesでユーザーの意向に関わらず、ニューアルバムの無料配信を決定するに至ったのであろう。

しかしながら、高額チケットの公演で得られる大きな収益は、インディーズでは繰り返しは発生しない。これは理解できる。それゆえ、聴衆が聞いたことがない演奏をコンサート会場で披露するという高いリスクを冒さず、ユーザーが既にファンであるという前提でiTunesの無料配信を行ったのである。

東京の音楽ライブ会場は特に分からないことだらけで評判が悪い。そこで、ライブ会場は自らをより魅力的にするには何ができるのであろう。今回、ソーシャルメディアを通じてファンとミュージシャンに簡単なアンケートを行ったところ、一番の問題は料金であるという見方で一致した。

表示料金は2,500円以上という場合が大部分で、この値段は海外の多くの会場と比べると法外である。しかも、その上に、追加で通常500円ぐらいのドリンクの注文を強いられる。入場時に3,000円(28米ドル、17英ポンド)というのは、何の気なしに入るには敷居が高く、ミュージシャンの熱烈なファンか友人でないとなかなか入りにくい。

ソーシャルメディアのアンケートでは、1,000円でドリンク注文の強要はなし、というのが妥当であろう、といったところで意見の一致が見られた。話を聞くと、入場時に払う金額が低いほど店内のバーカンターでドリンクを買いたくなることも増えるだろう、という声が多かった。

雰囲気もライブハウスに行きたくならない理由になっている。入り口は見つけにくく、店が上階に隠れていたり地下の分かりづらいところにあったりすることが多くて、店内から漏れ聞こえる音に一見(いちげん)の客が吸い寄せられることはほとんどない。

店内こそ雰囲気が醸し出されるところなのだが、味気のない黒塗りの壁で囲まれ、個性も気取りも一切感じさせず、聴衆の注目をすべてステージに向けさせる作りになっている会場が東京では多い。このような内装にすることにより、音楽演奏で使う空間に会場の独自色が影響しないようにして、あらゆるイベントを誘致し、雰囲気についてはイベント主催者に責任を押し付けている。

この「何でもあり」的なイベント開催に結びつくのが、多くの会場が採用している行きばったりのもっともらしいブッキング方法である。それで、(ライブに頻繁に足を運ぶ人の大多数にとっては多すぎるのだが)5つぐらいのバンドが一緒くたに扱われ、どうも何の趣向もなしに組み合わされているようである。したがって、内装デザインや筋の通ったブッキング方針、あるいはその両方をうまく取り入れて、独自性を何とか確立している会場が、有名になり評判がいい場合が多いのは当然である。

東京のライブ会場がわざと個性を押し殺そうとするのは、音楽を聴衆の顔に向けて直接、最も効率的な方法で流せるようにするというきわめてちっぽけな役割に自らを当てはめていることの表れである。ライブ会場の目は聴衆ではなくバンドに向けられており、バンドはそのために精を出している場合が多い。

このような状況をどのように修正すべきなのか。ソーシャルメディアのアンケートでは、着席できるエリアを設けることやドリンクや食べ物を充実させることなどが多く挙げられた。4、5時間は続く夕刻からのイベントの場合、飲食サービスはきわめて重要である。夜のイベントで開始時間が(午後6時30分など)早い場合、食べ物の販売がないと、客は音楽か食事かの選択を迫られることになり、たいてい東京で活況のレストラン業界に軍配が上がる。

禁煙にすべき、という声もあり、主にアメリカ人から議論が起こったが、日本人による支持もある程度得られた。

以上、非公式なソーシャルメディアのアンケートによると、理想的なライブ会場というのは、入場時に料金が1,000円でドリンク注文の強要はなし、店内バーの品揃えが豊富で値段もリーズナブル、着席できるエリアが設けられていて、食べ物の提供もあり、といったところになる。さらに注目されるのは、会場のデザインや音楽の独自性で、より趣旨の整った出演者選出を行い、一晩に3バンド以下にすることが求められる。また、午後8時ぐらいの開演とし、仕事帰りでも行きやすくすることも肝要である。

課題は、家賃の高さ、ますますアルコール離れが進む若者文化、そしてクラブに対する矛盾した法制度である。それでご近所や警察から厄介者に見られるのはまだ良い方で、最悪の場合、社会の破壊勢力ととらえられるのである。

それを考えると、上に挙げた理想のライブ会場の条件というのは、まったく世間知らずなものなのかもしれない。しかし、欲しくないユーザーはU2のアルバムを削除できるような仕組みをアップルが考え出せるのであれば、たぶん東京のライブ会場も客の望みに耳を傾けることができるであろう。


↑↑↑ Jazz Up Japanによる日本語訳(終わり) ↑↑↑



=↓= Jazz Up Japan的解説(始め) =↓=

この記事で取り上げているのは主にいわゆる対バン形式で行われる(オール)スタンディング型の(ロック系?)イベントであり、またそういうイベントを興行するライブハウスである。したがって、ジャズクラブとは一線を画すが、ジャズの関係者(ミュージシャン、クラブ、ファン)にも参考になるところはあると思う。料金設定、ドリンク注文の強要、飲食サービス、イベント開始時間はそうであろう。

生演奏に対す料金、日本でいういわゆる「ミュージック・チャージ」だが、これを低めに設定して、ジャズクラブは飲食の提供で稼げ、という議論は確かにある。それは、飲食しなくても十分ペイするような(高い)ミュージック・チャージの設定がいいのか、飲食での出費を見越した(低い)ミュージック・チャージの設定がいいのか、という戦いにもなる。一般に、頻繁にライブに通う「聴き専」は前者を好み、気楽に食事とともに生演奏を楽しみたい向きは後者を好む。正解はない。

喫煙問題の取り上げが少ないのが残念だが、ジャズクラブを前提とした議論ならまた違ったかもしれない。スモークフリーは当たり前である。

ハコのデザイン、はどうであろう。ジャズクラブではこれが一番難しいのではないか。音響を一番に考えてほしいものである。

一見(いちげん)の客を入りやすくするか、これもジャズクラブについては意見が分かれるところであろう。背景知識を持たず(特に団体で)ずかずかと「聖域」に踏み込まれることに眉をひそめる御仁は少なからずいる。しかし、最低限のマナーを守ってくる初心者は暖かく迎えたい、かつて自分がしてもらったように。そうでないと、文化のすそ野は広がっていかない。

これは、2014年は1,200万人を超えようかという海外からの旅行者の取り込みにつながる。団体バスで乗り付けて免税店で買った炊飯器やおむつを両手に抱えてそのまま生演奏を聴きに来てくれ、というのではない。「郷に入れば郷に従え」の姿勢で敷居をまたごうとしている海外組には、丁寧なパブリシティーが届くようにしたい。

その点、J-POPは先行しているのではないか。J-POP業界は国内の若者層が少なくなっていることをいち早く察知して、近年、東南アジアなど海外に若者を求めて進出したり、国内で海外組のファンを意識したりしてイベントを催している。

ジャズはもともと年配のファンの多いからか、そうした動きが鈍い。団塊の世代がみな定年を迎え、出かけやすくなって、ますますジャズクラブにも来てくれる、と喜んでばかりはいられない。そういった層は、する側であれされる側であれ、すぐに介護に関わり、在宅介護が推し進められる中、団塊ジュニア世代もまた簡単には出かけられなくなるのである。それに、年寄りに媚びた音楽はつまらないし、すぐにすたる。

国内の消費基盤がもろくなり影響を受けているのは、音楽業界も同じである。デパートなどは円安や免税対象品拡大も手伝って海外からの旅行者に必死に来てもらおうとしている。ジャズ業界も見習うべきである。

=↑= Jazz Up Japan的解説(終わり) =↑=

以上
posted by Jazz Up Japan at 00:39 2014年10月05日 JST | メディア | 更新情報をチェックする

2014年04月25日

大阪は本当にジャズ・デイにふさわしいのか? - The Japan Timesの記事を読んで



以下は次のThe Japan Timesの記事をJazz Up Japanが日本語訳したものである。

http://www.japantimes.co.jp/culture/2014/04/22/music/jazz-mecca-osaka-host-star-studded-global-concert/#.U1m1NIF_tQs



↓↓↓ Jazz Up Japanによる日本語訳始め ↓↓↓

題:「ジャズのメッカ」大阪が著名ミュージシャンが集う世界的なコンサートの舞台に

スティーブ・マクルア
The Japan Times特別寄稿
2014年4月22日

大阪と聞いて何が思い浮かぶであろう。おそらく、たこ焼き、阪神タイガース、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、奇抜なお笑い、現実的で飾らない人々、といったところだろか。

大阪はそこにジャズを付け加えたいのである。何と言っても大阪はユネスコによって第3回インターナショナル・ジャズ・デイ(IJD)の開催都市に選ばれるという快挙を成し遂げたのである。あの4月30日に全世界で祝うイベントだ。

「この日にふさわしい多くの名立たる都市の中から選ばれたことは、我々にとって大きな意義があります」と、大阪観光局の事務局長、Kunio Kanoは話す。「大阪の文化的な位置付けを再構築する我々の取り組みにおいて、素晴らしい機会です」

今年のIJD、昼間のイベントは、マスタークラス、討論会、即興演奏のワークショップ、教育プログラムで構成され、世界的なジャズミュージシャン、教育者、外交家が講師を務める。

討論の議題には、「Philosophy of Life Through Jazz(ジャズを通じて考える人生の哲学)」(講師:ウェイン・ショーター[サックス奏者])、「Jazz and Human Rights(ジャズと人権)」(講師:チャーリー・ガンス[ジャーナリスト]、ディー・ディー・ブリッジウォーター[ヴォーカリスト])、「Women in Jazz(ジャズと女性アーティスト)」(講師:秋吉敏子[ピアニスト/作曲家]、エスペランサ・スポルディング[ヴォーカリスト])などがある。

大阪城西の丸庭園で行われる夕刻の野外イベントには、ウェイン・ショーター、ディー・ディー・ブリッジウォーター、秋吉敏子、エスペランサ・スポルディングのほか、ユネスコ親善大使であるハービー・ハンコック、シーラ・E、ピート・エスコヴェード、レイラ・ハサウェイ、日野皓正、アール・クルー、マーカス・ミラー、T.S.モンク、ジョン・スコフィールド、ルー・タバキンなどが出演する。

このコンサートは、ユネスコ、米国務省、セロニアス・モンク・インスティテュート・オブ・ジャズの各ウェブサイトでライブ中継される。

「IJDのメイン・イベントが大阪で開催されることに興奮しています」とハービー・ハンコックが電子メールで答えている。「大阪とジャズの関わりは歴史が長い。私は、最近まで、そのことについて知りませんでした」

ユネスコのウェブサイトで、大阪は1920年代の初期から半ばまで日本における「ジャズのメッカ」として知られていた、と紹介されている。

「大阪はインターナショナル・ジャズ・デイ・グローバル・ホスト・シティとして理想的な選出です」とそのウェブサイトに書かれている。「大阪における初期のジャズ界では、作曲家の服部良一や、ルイス・アームストロングに『日本のサッチモ』というあだ名を付けられたトランペッターの南里文雄などの人物が挙げられます」

ハービー・ハンコックは、日本は第二の故郷のようだと話している。

「私は日本にどの国よりも多く演奏に訪れています。ジャズに対する思い入れが日本は目を見張るものがあり、特に関西は私にとって身近に感じます。まさにダイナミックで闘志にみなぎり、頂点を目指し戦って勝ち取る精神にあふれています」

アメリカのキーボード奏者/作曲家/アレンジャーであるジョン・ビーズリーは、今年のIJDで音楽ディレクターを務める。彼は日本のジャズファンに対するハービー・ハンコックの高い評価を支持している。

「日本は、私が演奏に訪れるのが好きな国のひとつです」とジョン・ビーズリーは話す。「聴衆は非常に熱心で、深く耳を傾けて音楽を聴くのです」

(協賛でユネスコとともにIJDを開催する)セロニアス・モンク・インスティテュート・オブ・ジャズの会長であるトム・カーターは、イベントが世界中に届くことを強調する。

「過去2回のインターナショナル・ジャズ・デイの祝賀はそれぞれ、195のユネスコ加盟国すべてにおいて、ジャズの演奏、教育、福祉計画、そしてマスコミの報道を通じ、10億を超える人々に届きました」とトム・カーターは声明で語っている。「これは驚くべき数字で、2014年はさらに多くの人が関わるでしょう」

ハービー・ハンコックは、人々の隔たりをジャズは乗り越えると言う。

「ジャズはいつも文化、宗教、国家、民族をつなげてきました。私が主に取り組んでいるのは、その違いについて真実や誤解を明らかにすることです。それは、平和をもたらす対話を始めるなかで行われるのです」

最近の例でいうと、ハービー・ハンコックが語るには、ヨルダンのシリア難民のためにジャズのイベントを主催したユネスコの役割がある。

「彼らは世界から関心が持たれなくつつありました。我々がジャズを届け、忘れられていないことを知ると、彼らは大変喜んでいました」

「IJDは世界中の各国で祝われます。内部抗争が起こっている国々でも、そしてジャズが知れていないと思われるようなところでも」とハービー・ハンコックは話す。「北朝鮮や、中東、南極に至るまで」

ユネスコの長官Irina Bokovaは、ジャズはユネスコの精神を具現化すると言う。「ジャズは人々を結び、平和、寛容、理解をもたらします」と彼女は声明で語る。「ジャズは明確な社会的変革のサウンドトラックです。それは、人種差別主義に立ち向かう戦いから民主主義を勝ち取る闘争へという変革です」

ジャズという普遍的な媒体を通じて世界的な平和と調和を希求する運動の推進という主催者の立派な目的を考えると、昼間のレクチャーやワークショップの参加予約をしたり夕刻のIJDコンサートのチケットを購入したりする大阪観光局のウェブサイト(http://www.ijd2014-osaka.jp/ )が日本語だけなのは不思議に思わざるを得ない。これは残念な手抜かりであることは、疑いようがない。


↑↑↑ Jazz Up Japanによる日本語訳終わり ↑↑↑

なお、以上の日本語訳はJazz Up Japanが独自に行ったものであり、必ずしも英語原文を一言一句正確に翻訳したものではない。また、本日本語訳に関して、The Japan Timesは一切指示をしたり編集を行ったりしていない。
タグ:ジャズ
posted by Jazz Up Japan at 10:39 2014年04月25日 JST | メディア | 更新情報をチェックする