2017年01月25日

AI (人工知能) がジャムセッションに参加する日が来るのか



AI (人工知能) が人間のジャズ ミュージシャンに混ざりジャム セッションを繰り広げる - そんな日も遠くはないだろう。

そう聞いて眉をひそめるのではなく、わくわくする人間のミュージシャンを当方は応援したい。

AI が将棋や囲碁で人間を負かす時代である。舌を巻くような 「AI ジャズ ミュージシャン」 の登場を覚悟するべきである。

野村総合研究所などによる 調査結果 によると、ミュージシャンは、今後10〜20年にわたり AI やロボットに取って代わられる可能性の低い職業に挙げられてはいるが、油断はならない。





AI ジャズ ミュージシャンの仕組みは、さしずめこんな感じだろうか。

インターネットにつながった AI ジャズ ミュージシャンは、ネット上にあるありとあらゆる音源を分析し、データベース化する。

コール アンド レスポンスやソロ演奏など、学習するのだ。

そして、実際に人間のジャズ ミュージシャンと演奏したりや AI ジャズ ミュージシャンどうしでセッションをさせたりして、精度を高めてゆく。

そのアルゴリズムは人間が考える必要があるが、不可能ではないはずだ。

いきなり何もかもは無理でも、最初は、たとえばマイルス・デイヴィスによる音源だけに絞るなどして、徐々に拡張していくのである。


そういった研究はすでに進んでいると考えるべきである。

事実、似たような研究は徐々に成果を上げてきている。





ゆくゆくは、セッションで

「今日はベーシストがいないので、AI にチャーリー・ヘイデンを設定しよう」

とミュージシャンが話していたり、

生演奏会場で観客が

「今日の演奏はと、…… イソノわかめ (tp)、イソノかつお (pf - AI)、……」
「おっ、イソノかつおは AI か、くだらん MC を聞かされなくとすむな」

などと会話していたりするかもしれない。

もっとも、MC も AI ができるようになっているかもしれないが。。。





posted by Jazz Up Japan at 11:57 2017年01月25日 JST | 業界事情 | 更新情報をチェックする

2017年01月14日

少子高齢社会で音楽を演奏/鑑賞するということ



2017年5月にマレーシアのクアラルンプールで開催される World Youth Jazz Festival (WYJF) からフェスティバル出場応募案内の書き込みが Jazz Up Japan の Facebook ページ にあったので、年齢制限はあるのか、と尋ねると、24歳以下という。

24歳って設定が低すぎないか、と思ったのだが、それは高齢社会日本で感覚が麻痺しているからなのかもしれない。


では、24歳とはどういう年齢なのか。日本とマレーシア、さらに同じ東南アジアの国のインドネシアで比較してみた。インドネシアは、2016年の International Jazz Day グローバル コンサートに12歳で出場したジャズ ピアニスト Joey Alexander の出身国である。


(2015年のデータ) 日本 マレーシア インドネシア
人口 (1,000人) 126,573 30,331 257,564
平均年齢 (歳) 46.5 28.5 28.4
平均寿命 (歳) (2010-2015) 83.3 74.5 68.6
24歳以下 (%) 22.4 43.2 44.8
14歳以下 (%) 12.9 24.5 27.7
65歳以上 (%) 26.3 5.9 5.2
出典:
- United Nations, Department of Economic and Social Affairs, Population Division. World Population Prospects: The 2015 Revision
- Btlas


上記の表を見てみると、マレーシアの人口は日本の約4分の1、インドネシアは約2倍である。

そこで、24歳以下はどれぐらいいるのかいうと、日本はだいだい10人に2.2人、マレーシアは4.3人、インドネシアは4.5人である。

なるほど、マレーシアやインドネシアのように、日本の約2倍の割合で24歳以下の人がいるなら、ジャズ フェスティバル出場の年齢制限が24歳と言われても、「設定が低すぎる」 とは一瞬たりとも頭をよぎらなかったかもしれない。

かたや65歳以上の割合はというと、日本はおおよそ10人に2.6人であるのに対し、マレーシアは0.6人、インドネシアは0.5人で、日本の4分の1ないし5分の1ほどである。

このように、同じ東アジアのご近所には日本とは正反対の 「多子若齢社会」 環境でジャズ音楽が楽しまれている国々があることを、演奏する側も鑑賞する側も覚えておくべきである。



Population Pyramid of Japan, Malaysia and Indonesia in 2015 Japan Malaysia Indonesia
以上


posted by Jazz Up Japan at 17:39 2017年01月14日 JST | 業界事情 | 更新情報をチェックする

2016年12月30日

New Music Fridays - 音楽の新譜発売は世界中で金曜日に統一







音楽の新譜発売日を世界中の国々で金曜日に統一する、という提唱が2015年6月に行われたことをご存じだろうか。

旗振り役は 国際レコード産業連盟 (IFIP: International Federation of the Phonographic Industry)。 New Music Fridays (Global Release Day) という名の下に、ぶち上げられた ("New Music Fridays" are coming - Global release day launches 10th July)。

それまで、フランスや英国では月曜日、米国やカナダは火曜日、オーストラリアやドイツでは金曜日と、各国で新譜発売曜日がばらばらであった。

それを2015年7月10日からは全世界で金曜日にして、アーティストやレーベルは国別に発売曜日を気にすることなく販促に集中できるようにし、またファンが自国の発売曜日まで待たされるフラストレーションをなくそう、というのである。

さらに、新譜が後に発売される地域の不届きなファンが、先に発売された地域へアクセスし、違法にダウンロードする違法行為を食い止める、との狙いもあるようだ。

さて、日本はどうなったのか。長年、新譜発売は水曜日であるが、邦楽についてはそのままである。IFPI の日本支部である 一般社団法人 日本レコード協会 の方針だ (「New Music Fridays」とは)。ただし、全世界で同時発売される洋楽は金曜日になる、と述べられている。

長く続いた商習慣は変えられない、ということか。また、なんとなく一週間でもっともスローな感じがする、発売前日の火曜日に CD が入荷して、フラゲといって火曜日に購入するというイベントが定着しているようでもある。

そういえば、例外はあるだろうが、Apple Music/iTunes でジャズの新譜がドサッと出てくるのは金曜日で、海外のアーティストの作品である。そして、日本のレーベルのアーティストによる作品は、他国で同時に発売される場合でもやはり水曜日である。

ただ、国内でもインディ レーベルでは、「レコ発ライブ」が金曜日なので発売日もその金曜日に設定する、など水曜日でないものもたまに見かける。


なんでもかんでも迎合する必要はもちろんなく、またNew Music Fridays に疑問を呈する声は海外にもある。

しかしながら、Wikipedia の New Music Fridays (Global Release Day) で、金曜日でない曜日に新譜を発売する (異様な?) 国の例として、日本だけが挙げられていることは覚えておくべきであろう。



タグ:音楽 CD
posted by Jazz Up Japan at 07:53 2016年12月30日 JST | 業界事情 | 更新情報をチェックする
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